要の純然たる日記（新館）

30代前半男性の平均に比較すれば見てくれにあまりこだわらない性格で、 それはまあ生まれつき整った顔立ちでないこととか (娘よすまん)、 純日本人体型 (どちらかというと縄文人よりは弥生人: どっちにしろ短足) だからとか、 ラッパ一本玉手箱でストイックな生活が格好良いと思っているとか (その割に子持ち)、 ともかく幼い頃からマイペースで生きているというところに由来するような気がします。 いや、マイペースってのは自分で思っているわけじゃなくて、 「偏固」だの「マイペース」だのと言われることが多いので、 そういう表現が一番理解しやすいのだろうという話です。 ああ、「偏固」が分からないとおっしゃる。偏屈で頑固ってことらしいです (大阪弁辞典を引けば、もうちょっとニュアンスが掴めると思いますが)。

ええと何の話をしているんだっけ。そうそう、見てくれにこだわらないで11,832日も生きてきているわけです。それでも最近はちょっとは更生して、見てくれが重要だと思っている人を理解出来るようにはなっています。 そういう人たちに感化されて、多少は服の好みもちょっと出てきたりしています。偏差値でいうなら、-2σくらいだった見てくれに対するセンスが-σくらいまで上昇したって感じでしょうか。

ところで、僕の尊敬するミュージシャンの一人に中学の先輩だったベーシストがいます。上手と言うのすら失礼なくらいの腕の持ち主で、同じバンドで演奏していたのが彼の経歴を考えると信じられないことです。 そんな彼は長らくロックミュージシャンらしい長髪だったのですが、 堅い仕事を始めてからはすっかり爽かな短髪になってしまいました。 そして「やっぱミュージシャンはロンゲやで」 「いつかは伸ばしたる」と常日頃口にしています。

去年仕事の都合で彼とやっていたバンドを離れ東京に来て、 髪を伸ばすことにしました。目的は、彼に「ロンゲええなあ」と言わせることだけです。 それだけのために、1年間髪を伸ばし続け、時々調整のために散髪しつつ、 ロンゲとは言えないまでも、ショートヘアの女の子よりは長髪になった頃に、彼と一緒に宴会をしました。そして、 しっかり羨ましがらせることができた、ような気がします。

さて、用が済んだので髪を切ることにしました。 丁度一昨日ライブに出たのを区切りとして、今日散髪してきました。 全体的に10cmくらい切ると見た目もかなり変わりますね。 とりあえず、娘が幼稚園に (入れたら) 入る来春くらいまでは伸ばさずに爽か系でいこうと思っています。勝手に伸びる分には仕方ありませんけどね。